デジタル手法や技術が年々進化し、さまざまな映像作家が登場するなかで、アートとしての映像を制作するアーティスト、映像作家で一番好きな人は高木正勝です。
自然の中を歩いていると風や匂いに色を感じる
そんなようなことを以前にインタビューで語っていましたが、高木正勝は京都出身で、現在は兵庫の山あいにある自然豊かな場所の古民家に住み、コンピューターのペイント処理を使った手法と情緒的で美しい音楽で素晴らしいイマジネーションの世界へと誘ってくれる音楽も手がける映像作家です。
これまでにはUA(ウーア)のミュージックビデオなども手がけたりしており、その才能の豊かさや表現に強いインスピレーションを感じます。
なかでもピアノのメロディーが印象的な映像作品「primo」や「girls」などは詩的でもあり、本当に素晴らしい!
高木正勝の創作の源泉は自然のなかにあるようで、自然のなかで遊びながら、感じながら、得たものをピアノとして弾き、それを映像と合わせたりしていて、天性のアーティストだなぁと感心させられます。
29歳の時にパートナーとの離婚も経験されたようですが、逆にその離婚後の時間でピアノと向き合う時間ができたようで、表現に深みが出ていることを感じさせられます。
「おおかみこどもの雨と雪」の映画音楽やNHKの番組のオープニングなど、高木正勝の才能が多方面で発揮され、世界的にも注目されているアーティストです。
まだ高木正勝の作品をご覧になっていない方はぜひ一度見てみてください。
優しさや切なさ、懐かしさやあたたかさを感じる高木正勝の豊かで奥深い感性に触れることができると思います。
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